![]() 無毛の免疫不全マウスモデル
专利摘要:
本発明は、劣性無毛アレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつB細胞欠損およびT細胞欠損の両方である、無毛の免疫不全マウスに関する。このB細胞およびT細胞欠損は、ホモ接合性の劣性scidアレル(Prkdcscid)、ホモ接合性の劣性ベージュアレル(Lystbg)、または変異Ragアレルによる。これらのマウスは、癌研究に使用されているヌードマウスモデルを超える利点を提供する。なぜなら、これらは、ホモ接合性交配ペアとして維持され得、そしてより大きな免疫不全性を有するからである。この免疫不全性により、異種移植腫瘍株のよりよい成長、ならびに皮膚および皮下の腫瘍および組織移植片の迅速な評価を可能にする。 公开号:JP2011512872A 申请号:JP2010550783 申请日:2009-03-06 公开日:2011-04-28 发明作者:ブルース;ジェー. エルダー,;チャールズ;ビー. クリフフォード, 申请人:チャールズ リバー ラボラトリーズ, インコーポレイテッド; IPC主号:A01K67-027
专利说明:
[0001] (関連出願) 本願は、2008年3月13日に出願された米国出願第12/047,948号に対する優先権を主張する。米国出願第12/047,948号は、その全体が本明細書中に参考として援用される。] [0002] (発明の分野) 本発明の分野は、医学的研究、免疫学および腫瘍学であり、特に、マウスモデルの開発にある。] 背景技術 [0003] (背景) 免疫不全マウスモデルは、医学的研究、特に腫瘍学および免疫学の研究において有用である。なぜなら、免疫不全レシピエントマウスは、異種移植片と呼ばれる外来の組織移植物および腫瘍移植物を、その外来の組織または腫瘍を拒絶する免疫応答を惹起することなく、受け入れることができるからである。異種移植片研究において最も一般的に使用される免疫不全マウスモデルは、胸腺欠損ヌードマウスである。劣性Foxn1nu変異についてホモ接合性のヌードマウスは、T細胞欠損性(それゆえ、免疫不全)であり、そして被毛を欠く。しかしながら、このFoxn1nu変異についてヘテロ接合性のヌードマウスは、免疫応答性であり、通常の被毛を有する。別の一般的に使用されている免疫不全マウスモデルは、NIH IIIマウスモデルとして知られており、このマウスはT細胞、B細胞およびナチュラルキラー細胞欠損性である。] [0004] ヌードマウスの交配は、特定の課題を提示する。ホモ接合性の雌性ヌードマウスは、不規則な発情周期に起因する乏しい繁殖能力、および生存できない子をもたらす制限された授乳能のため、交配に使用することはできない。したがって、ヌードマウスについての標準的な交配実務は、ホモ接合性の雄とヘテロ接合性の雌とを交配させることである。生じる子の2分の1は、劣性Foxn1nu変異についてホモ接合性であり、そしてそれゆえ免疫不全で、被毛を欠く。子の他の2分の1は、劣性Foxn1nu変異についてヘテロ接合性であり、そしてそれゆえ免疫応答性であり、毛を有する。したがって、このヌードマウスの標準的な交配実務によって産生される動物の半分は、異種移植片研究の免疫不全性の要求に適合せず、それゆえこれらの研究には使用不可能である。類似の交配の課題が、NIH IIIマウスについても存在する。したがって、胸腺欠損ヌードマウスおよびNIH IIIマウスの交配は、子孫の2分の1は一般的に医学的研究には使用されないので、不十分である。] 発明が解決しようとする課題 [0005] その結果、免疫不全マウスの産生のための効率的な交配プロトコールに対する必要性が残っている。] 課題を解決するための手段 [0006] (要旨) 本発明は、部分的に、劣性の無毛hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)のマウスが、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性の免疫不全マウスと交配され得、無毛アレルと、B細胞欠損およびT細胞欠損を生じる変異との両方についてホモ接合性の無毛免疫不全マウスを産生し得るという発見に基づく。本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスは、上記胸腺欠損マウスモデルおよびNIH IIIマウスモデルを超える利点を提示する。なぜなら、これらのマウスは、ホモ接合性の交配ペアとして維持され得るからである。結果として、これらの交配ペアに由来する全ての子孫が、異種移植片研究に使用され得、それゆえ異種移植片研究に使用することができない動物の数が顕著に減少される。加えて、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスはB細胞欠損およびT細胞欠損の両方を含み、それゆえ胸腺欠損ヌードマウスよりもより重度に免疫不全である。このことは、生着パーセンテージの上昇、腫瘍の成長速度の増加、および腫瘍退縮の減少をもたらす。無毛のマウスは、通常は触診の必要性なく異種移植片が視覚的に同定され得るので、特に有用である。対照的に、動物が被毛を有する場合には、異種移植片は通常触れることによって同定される必要がある。] [0007] 本発明は、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、そしてBリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異をさらに含む、無毛の免疫不全マウスを開示する。特定の実施形態において、上記無毛の免疫不全マウスは、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異について、ホモ接合性である。例示的な無毛の免疫不全マウスは、劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)のマウスである。他の例示的な無毛の免疫不全マウスは、劣性ベージュアレルについてホモ接合性(Lystbg)であるか、または変異Ragアレルについてホモ接合性である。] [0008] 本発明はまた、無毛の免疫不全マウスの作製方法を提供し、この方法は、劣性無毛(hr)アレルについてホモ接合性(Hrhr)の第一のマウス系統と、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性の第二の異なるマウス系統とを交配する工程を包含する。F1交配に由来する子孫は、上記hrアレルと、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異との両方について、ヘテロ接合性である。このヘテロ接合性の子孫が、次いで異種交配され、hrホモ接合性の子孫が選択される。この第一の異種交配に由来する無毛のhrホモ接合性子孫は、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異について、ホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであり、そして異種交配されて、上記hrアレルと、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異との両方においてホモ接合性の子孫を得る。両方の変異におけるホモ接合性は、当該分野で周知の遺伝子検査法によって確認され得る。] [0009] 本発明のこれらおよび他の側面、ならびに利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲を考慮すると明らかになる。] [0010] (詳細な説明) 本発明は、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、そしてBリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異をさらに含む、無毛の免疫不全マウスを開示する。本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスは、上記胸腺欠損マウスモデルおよびNIH IIIマウスモデルを超える顕著な利点を提示する。なぜなら、これらは、ホモ接合性の交配ペアを使用して維持され得るからである。結果として、このホモ接合性交配ペアから得られる全ての子孫は無毛であり、そしてB細胞欠損およびT細胞欠損の両方を含む。無毛の免疫不全マウスコロニーを交配および維持することができることは、産生されるが、その意図された目的である医学的研究においては使用不可能な動物の数を顕著に減少させる。さらに、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルは、胸腺欠損ヌードマウスよりもより重度に免疫不全である。本発明のマウスモデルのより重度の免疫不全性は、異種腫瘍株のよりよい成長を可能にする。さらに、無毛マウスはまた、皮膚および皮下の組織移植片および腫瘍移植片の迅速な評価もまた可能にする。] [0011] 1つの局面において、本発明は、無毛(hr)アレルを有し、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異をさらに含む、無毛の免疫不全マウスを提供する。特定の実施形態において、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異は、ホモ接合性変異である。] [0012] 1つの実施形態において、上記無毛の免疫不全マウスは、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)である。無毛アレルおよびscidアレルの両方についてホモ接合性のマウスは、無毛、B細胞欠損およびT細胞欠損と、表現型によって特徴付けされる。無毛のscidマウスはさらに、正常なナチュラルキラー細胞、マクロファージおよび顆粒球を維持し、そしてリンパ節および胸腺を有すると特徴付けされる。特定の状況下では、劣性ベージュアレルについてもホモ接合性(Lystbg)の、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)であるマウスを産生することが所望される。無毛アレル、scidアレルおよびベージュアレルについてホモ接合性のマウスは、無毛、B細胞欠損、T細胞欠損、不完全な顆粒球を有する、およびナチュラルキラー細胞の低減した活性と重度の欠損とを有する、との表現型によって特徴付けられる。] [0013] 別の実施形態において、上記無毛の免疫不全マウスは、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ変異Ragアレルについてホモ接合性である。この変異Ragアレルは、変異Rag1アレルまたは変異Rag2アレルであり得る。この変異Rag1アレルおよび変異Rag2アレルは、ホモ接合性変異であり得、そしてRag遺伝子座のいずれかまたは両方における標的化ヌル変異についてホモ接合性であり得る。無毛アレルおよび変異Ragアレルの両方についてホモ接合性のマウスは、無毛、B細胞欠損およびT細胞欠損、との表現型によって特徴付けられる。] [0014] 別の実施形態において、本発明は、無毛の免疫不全マウスを産生するための方法を提供する。この方法は、(a)劣性hrアレルについてホモ接合性の第一のマウス系統と、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性の第二の異なるマウス系統とを交配させて、両方の変異についてヘテロ接合性の子孫を産生する工程、(b)工程(a)によって産生されたそのヘテロ接合性の子孫を異種交配する工程、(c)そのhrアレルについてホモ接合性の、工程(b)によって産生された無毛の子孫を選択する工程、および(d)B細胞欠損およびT細胞欠損をもたらす変異についてホモ接合性またはヘテロ接合性の無毛マウスを異種交配して、両方の変異についてホモ接合性の子孫を得る工程、を包含する。] [0015] 上記劣性のhrアレルについてホモ接合性の無毛の子孫は、表現型による特徴付けに基づいて選択され得る。hrアレルについてホモ接合性のマウスは、生後被毛を発達させるが、生後1ヶ月以内、例えば生後約20日以内、生後約25日以内、または生後約30日(約1ヶ月)以内に、その被毛を失う。上記劣性hrアレルについてホモ接合性のマウスは、離乳前または離乳時、または生後1ヶ月以内に、その被毛の喪失に基づいて選択され得る。劣性hrアレルについてヘテロ接合性のマウスは、その被毛を喪失しない。劣性hrアレルについてホモ接合性の無毛の子孫はまた、当該分野で周知の遺伝子検査法(例えば、尾部生検(tail biopsy)およびイヤークリップ(ear clipping)を含む)によって選択され得る。] [0016] いくつかの実施形態において、無毛の免疫不全マウスを産生するための方法は、工程(c)において選択された無毛の子孫において、Bリンパ球前駆細胞およびT細胞前駆細胞の両方の分化を中断する変異の接合性を決定する工程をさらに包含し得る。B細胞欠損およびT細胞欠損の両方をもたらす変異の接合性は、当該分野で周知の遺伝子検査法(例えば、尾部生検およびイヤークリップを含む)によって決定され得る。] [0017] 別の実施形態において、無毛の免疫不全マウスを産生するための方法は、工程(d)の後に、子孫が劣性hrアレルについてホモ接合性であり、かつBリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性であることを確認する工程をさらに包含し得る。両方の変異の接合性は、当該分野で周知の遺伝子検査法(例えば、尾部生検およびイヤークリップを含む)によって確認され得る。] [0018] 本発明の無毛の免疫不全マウスを産生するのに使用され得る例示的な無毛マウスは、劣性hrアレルについてホモ接合性であり、そして胸腺を正常に持ち、かつ免疫応答性と特徴付けられる。本明細書中に記載の無毛モデルの作製において有用なそのようなマウスの1つは、Charles River Laboratories,Wilmington,MAから入手され得るCrl:SKH1−Hrhrマウス系統である。] [0019] 本発明の免疫不全マウスの産生に使用され得る、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する1以上の変異を有する例示的なマウスは、scidアレル、ベージュアレルおよびRagアレルにおいて1または複数の変異を有するマウスを含む。このscidアレル、ベージュアレルおよびRagアレルにおいて1または複数の変異を有するマウスは、近交系統として維持されてもよいし、または非近交系統として維持されてもよい。] [0020] 1つの実施形態において、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性の上記第二のマウス系統は、劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)のマウス系統である。scidマウスは、Prkdc遺伝子に常染色体劣性変異を有し、Bリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の分化を中断する重度の複合免疫不全を有すると特徴付けされる。scidマウスは、樹状Thy−1+表皮細胞を欠き、この欠損により、そのマウスは、抗体を産生すること、そして同種および異種の組織および腫瘍移植片を拒絶することができなくなる。scidマウスはさらに、正常なナチュラルキラー細胞、マクロファージ、および顆粒球を維持し、そしてリンパ節および胸腺を有すると特徴付けされる。scidマウス、例えばCrl:HA−Prkdcscidマウス系統は、Charles River Laboratories,Wilmington,MAから入手され得る。別の実施形態において、劣性scidアレルについてホモ接合性のマウス系統は、さらに、劣性ベージュアレルについてホモ接合性(Lystbg)である。SCIDベージュマウスは、Prkdc遺伝子およびLyst遺伝子の両方に常染色体劣性変異を有する。機能的Bリンパ球およびTリンパ球を欠くことに加えて、ベージュマウスはまた、ナチュラルキラー(NK)細胞も欠き、B細胞欠損、T細胞欠損、およびNK細胞欠損と特徴付けられる。ベージュマウス、例えば、CB17.B6−PrkdcscidLystbgマウス系統は、Charles River Laboratories,Wilmington,MAから入手され得る。] [0021] 別の実施形態において、B細胞リンパ球前駆細胞およびT細胞リンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性の第二のマウス系統は、変異Ragアレルについてホモ接合性のマウス系統である。この変異Ragアレルは、変異Rag1アレルまたは変異Rag2アレルであり得る。このRag1または2変異は、Rag1または2アレルにおける標的化ヌル変異であり得る。この変異Rag1または2アレルは、変異についてホモ接合性であり得、これらのマウスは成熟T細胞またはB細胞を産生しない。変異Rag1表現型は、「漏洩しない(non−leaky)」重度の複合免疫不全と記載され得る。なぜなら、これらは、非常に少数のB細胞およびIgMを時々産生するホモ接合性Prkdcscidマウスとは異なり、B細胞およびIgMを産生しないからである。これらは、CD3+またはT細胞レセプター(TCR)α−β陽性細胞を有さず、そして変異マウスの胸腺は、ヘテロ接合性または野生型の同胞よりも15〜130倍少ない細胞を含む。胸腺細胞はCD8−CD4−であり、そしてIL−2レセプター陽性であり得る。ホモ接合性変異Rag1マウス由来の脾臓および骨髄は、IgM染色細胞もIgD染色細胞も含まない。このことは、成熟B細胞が存在しないことを示している。これらのデータおよび他のデータが、B細胞およびT細胞の発生がこれらのマウスの早期段階において停止されていることを示唆する。V(D)J組み換えを行う能力がないことに起因して、変異Rag2アレルについてホモ接合性のマウスは、CD8−胸腺細胞またはB220+/CD43+プロB細胞段階においてT細胞成熟およびB細胞成熟の発生停止を示す。Rag1またはRag2アレルについて変異したマウス系統は、市販されている。] [0022] 劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)である無毛の免疫不全マウスは、無毛のマウスとscidマウスとを交配することによって産生され得る。例示的な無毛のマウス系統はCrl:SKH1−Hrhrであり、例示的なscidマウス系統は、Crl:HA−Prkdcscidである。F1交配から得られる子孫は、劣性hrアレルおよび劣性scidアレルについてヘテロ接合性である。このヘテロ接合性の子孫は、次いで、異種交配され、変異をホモ接合性状態に戻し始め得る。無毛のF2マウスは、次いで、表現型、すなわちその被毛の欠失に基づいて、選択される。次いで、尾部生検が無毛のマウスから離乳時に回収され得、そして遺伝子検査に提出されてscid変異の接合性を決定し得る。scid変異についてホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであるマウスが、交配のために選択され得、F3子孫を産生し得る。全てのマウス子孫は無毛であり、尾部生検が全てのマウスから採取されて、scidアレルについての接合性を決定する。二重ホモ接合性マウスが、無毛scidマウスのマウスコロニーを構築するために選択される。] [0023] 特定の状況下では、scidマウスが劣性ベージュアレルについてもホモ接合性(Lystbg)であることが有益である。例示的なscidベージュマウス系統は、CB17.B6−PrkdcscidLystbgである。この動物は、本質的に上記のように産生され得る。F2子孫は、表現型、すなわち、すなわちその被毛の欠失に基づいて、選択される。次いで、尾部生検が無毛のマウスから離乳時に回収され得、そして遺伝子検査に提出されてscid変異の接合性を決定し得る。血液塗抹標本(blood smear)が、ベージュ変異についてホモ接合性の動物を同定するのに使用され得る。scid変異についてホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであり、かつベージュ変異についてホモ接合性のマウスが、交配のために選択され得、F3子孫を産生し得る。三重ホモ接合性マウスが、無毛scid−ベージュマウスのコロニーの構築のために選択される。] [0024] 別の実施形態において、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ変異Ragアレルについてホモ接合性である無毛の免疫不全マウスが、無毛のマウスと、変異Ragアレルについてホモ接合性のマウスとを交配させることによって産生され得る。変異Ragアレルを含む例示的なマウス系統としては、市販のマウス系統B6.129S7−Rag1tm1Mom/Jおよび129S6/SvEvTac−Rag2tm1Fwaが挙げられる。F1交配から得られる子孫は、劣性hrアレルおよび変異Ragアレルについてヘテロ接合性である。上記のように、このヘテロ接合性の子孫が異種交配され、ホモ接合性状態に変異を戻し始め、そして無毛のF2マウスが、表現型、すなわちその被毛の欠失に基づいて、選択される。尾部生検が無毛のマウスから離乳時に回収され得、そして遺伝子検査に提出されて変異Ragアレルの接合性を決定し得る。変異Ragアレルについてホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであるマウスが、交配のために選択され、F3子孫を産生し得る。このF3マウスは、変異Ragアレルの接合性を決定するために、遺伝子型決定され得る。二重ホモ接合性マウスが、無毛Ragマウスのマウスコロニーを構築するために選択される。] [0025] 本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルは、各々が劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつBリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異についてホモ接合性のマウスである、雄性マウスと雌性マウスとを交配することによって、マウスコロニーとして維持され得る。無毛の免疫不全雄性マウスと、無毛の免疫不全雌性マウスとを交配させることができることにより、全てが無毛かつ免疫不全の子孫を生じる。] [0026] 本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルは、B細胞欠損およびT細胞欠損の両方を含む。その結果、これらのマウスモデルは、免疫応答性のマウスには脅威をもたらさない種々の生物による感染に感受性である。死亡および/または臨床的疾病に加えて、そのような感染は、移植された腫瘍の成長を阻害する、その無毛の免疫不全マウスの残存している宿主防御機構における応答を引き起こし得る。さらに、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスにおける異種移植片研究は、化学療法化合物の使用を含み得る。化学療法化合物は、好中球のような白血球の産生を抑制し得る。この白血球は、細菌の侵入(challenge)に対する迅速な免疫応答において重要な役割を果たしており、このことは、特定の細菌および他の感染性生物(これらの例は本明細書中に記載されている)がマウスに存在しないことの必要性を強調する。したがって、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルは、好ましくは、例えば病原性細菌、真菌、寄生生物およびウイルスのような病原体を排除した様式で、交配され、飼育され、そして輸送される。したがって、この動物は、病原体が存在しない条件下で、交配され、飼育され、輸送され、そしてさもなければ維持される。] [0027] 特定の実施形態において、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルには、臨床的疾患または準臨床的感染を引き起こす病原体(例えば、病原性細菌、ウイルス、真菌または寄生生物)が存在しない。1つの実施形態において、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルには、マウスロタウイルス(EDIM)、センダイ(SEND)、マウスサイトメガロウイルス(MCMV)、マウス肝炎ウイルス(MHV)、マウスノロウイルス(MNV)、マウスパルボウイルス(MPV1−4)、マウス微小ウイルス(MVM)、マウス胸腺ウイルス(MTLV)、タイレルマウス脳脊髄炎ウイルス(TMEV)、Kウイルス(K)、マウスポックスウイルス(エクトロメリア)、乳酸デヒドロゲナーゼ上昇ウイルス(LDV)、ハンタウイルス、マウス肺炎ウイルス(PVM)、レオウイルス1型および3型(REO)、マウスアデノウイルス(MAV−1およびMAV−2)、リンパ球脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、およびポリオーマウイルス(POLY)からなる群より選択されるウイルスを含む、臨床的疾患または準臨床的感染を引き起こし得るウイルスが存在しない。] [0028] 別の実施形態において、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルには、] [0029] ] [0030] からなる群より選択される細菌を含む、臨床的疾患または準臨床的感染を引き起こし得る細菌が存在しない。] [0031] 別の実施形態において、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルには、Encephalitozoon cuniculi(ECUN)およびPneumocystisからなる群より選択される真菌を含む、臨床的疾患または準臨床的感染を引き起こし得る真菌が存在しない。] [0032] 別の実施形態において、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルには、外部および内部多細胞および単細胞寄生生物からなる群より選択される寄生生物を含む、臨床的疾患または準臨床的感染を引き起こし得る寄生生物が存在しない。] [0033] 特定の実施形態において、上記無毛の免疫不全マウスモデルは、例えば、マウスロタウイルス(EDIM)、センダイ(SEND)、マウスサイトメガロウイルス(MCMV)、マウス肝炎ウイルス(MHV)、マウスノロウイルス(MNV)、Encephalitozoon cuniculi(ECUN)、マウスパルボウイルス(MPV1−4)、マウス微小ウイルス(MVM)、Kウイルス(K)、乳酸デヒドロゲナーゼ上昇ウイルス(LDV)、ハンタウイルス、レオウイルス1型および3型(REO)、マウスアデノウイルス(MAV−1およびMAV−2)、リンパ球脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、ポリオーマウイルス(POLY)、タイレルマウス脳脊髄炎ウイルス(TMEV、GD−7)、エクトロメリア(Ectro)、] [0034] ] [0035] を含む、臨床的疾患または準臨床的感染を引き起こし得る感染性生物のパネルについて試験される。] [0036] 以下の実施例は、本明細書中に記載の無毛の免疫不全マウスモデルの産生および特徴付けを考察する。] [0037] (実施例1:無毛scidマウスモデル) 劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)の無毛の免疫不全マウスを、雄性の無毛マウス(系統Crl:SKH1−Hrhr)と、雌性のscidマウス(系統Crl:HA−Prkdcscid)とを交配することによって作製した。この2つの系統を交配する前に、各々一匹ずつを、遺伝的非近交系ストックとして維持した。F1交配から得られた子孫は、劣性hrアレルおよび劣性scidアレルについてヘテロ接合性であった。このヘテロ接合性子孫を、次いで異種交配して、変異をホモ接合性状態に戻し始めた。無毛のF2マウスを、次いで、表現型、すなわちその被毛の欠失に基づいて選択した。尾部生検を無毛のマウスから離乳時に回収し、遺伝子検査に提出してscid変異の接合性を決定した。scid変異についてホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであるマウスを、交配のために選択し、F3子孫を産生させた。全てのマウス子孫は無毛であり、尾部生検を全てのマウスから採取して、scidアレルについての接合性を決定した。二重ホモ接合性マウスを、無毛scidマウスのマウスコロニーを構築するために選択した。] [0038] (実施例2:無毛Rag1マウスモデル) 劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつ変異Rag1アレルについてホモ接合性(Rag1tm1Mom)の無毛の免疫不全マウスを、雄性の無毛マウス(系統Crl:SKH1−Hrhr)と、雌性の変異Rag1アレルについてホモ接合性のマウス(系統B6.129S7−Rag1tm1Mom/J)とを交配することによって作製する。F1交配から得られる子孫は、劣性hrアレルおよび変異Rag1アレルについてヘテロ接合性である。このヘテロ接合性子孫を、次いで異種交配して、変異をホモ接合性状態に戻し始める。無毛のF2マウスを、次いで、表現型、すなわちその被毛の欠失に基づいて選択する。尾部生検を無毛のマウスから離乳時に回収し、遺伝子検査に提出して変異Rag1アレルの接合性を決定する。変異Rag1アレルについてホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであるマウスを、交配のために選択し、F3子孫を産生させる。F3子孫は無毛であることが予想され、これらを遺伝子型決定して、変異Rag1アレルの接合性を決定する。二重ホモ接合性マウスを、無毛Rag1マウスのマウスコロニーを構築するために選択する。] [0039] (実施例3:無毛Rag2マウスモデル) 劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、かつRag2アレルにおける標的化ヌル変異についてホモ接合性の無毛の免疫不全マウスを、雄性の無毛マウス(系統Crl:SKH1−Hrhr)と、雌性のRag2アレルにおける標的化ヌル変異についてホモ接合性のマウス(系統129S6/SvEvTac−Rag2tm1Fwa)とを交配することによって作製する。F1交配から得られる子孫は、劣性hrアレルおよびRag2アレルにおけるヌル変異についてヘテロ接合性である。このヘテロ接合性子孫を、次いで異種交配して、変異をホモ接合性状態に戻し始める。無毛のF2マウスを、次いで、表現型、すなわちその被毛の欠失に基づいて選択する。尾部生検を無毛のマウスから離乳時に回収し、遺伝子検査に提出してヌルRag2アレルの接合性を決定する。ヌルRag2アレルについてホモ接合性またはヘテロ接合性のいずれかであるマウスを、交配のために選択し、F3子孫を産生させる。F3子孫は無毛であることが予想され、これらを遺伝子型決定して、ヌルRag2アレルの接合性を決定する。二重ホモ接合性マウスを、無毛Rag2マウスのマウスコロニーを構築するために選択する。] [0040] (参照による援用) 以下の特許文献および科学的引用文献の各々の全開示が、全ての目的のために参考として援用される:米国特許第5,583,278号;米国特許第5,859,307号;およびBosma,G.C.et al.,Nature 301:527−530(1983)。矛盾する場合は、任意の定義も含めて本願が優先する。] 実施例 [0041] (等価物) 本発明は、本発明の主旨または本質的特徴から逸脱することなく、他の具体的形態において具体化され得る。それゆえ上記の実施形態は、本明細書中に記載の発明について限定するものではなく、むしろ全ての側面において例示的なものであるとみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明よりもむしろ、添付の特許請求の範囲によって示され、そして特許請求の範囲の意味および均等な範囲内に入る全ての変更は、特許請求の範囲に包含されることが意図される。]
权利要求:
請求項1 hrアレルと、B細胞欠損およびT細胞欠損の両方とを有する無毛の免疫不全マウスであって、該マウスは、劣性hrアレルについてホモ接合性(Hrhr)であり、そしてBリンパ球前駆細胞およびTリンパ球前駆細胞の両方の分化を中断する変異をさらに含む、マウス。 請求項2 劣性scidアレルについてホモ接合性(Prkdcscid)である、請求項1に記載のマウス。 請求項3 変異Ragアレルについてホモ接合性である、請求項1に記載のマウス。 請求項4 Rag1変異についてホモ接合性である、請求項3に記載のマウス。 請求項5 Rag2変異についてホモ接合性である、請求項3に記載のマウス。 請求項6 生後は毛を有しているが、次いで生後一ヶ月以内に毛を喪失する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のマウス。 請求項7 無毛の免疫不全マウスの作製方法であって、該方法は、(a)劣性hrアレルについてホモ接合性の第一のマウス系統と、劣性scidアレルについてホモ接合性の第二の異なるマウス系統とを交配させて、該hrアレルおよび該scidアレルの両方についてヘテロ接合性の子孫を産生する工程、(b)工程(a)によって産生された該ヘテロ接合性の子孫を異種交配する工程、(c)該hrアレルについてホモ接合性の、工程(b)によって産生された無毛の子孫を選択する工程、および(d)該scidアレルについてホモ接合性またはヘテロ接合性の無毛マウスを異種交配して、該hrアレルおよび該scidアレルの両方についてホモ接合性の子孫を得る工程を包含する、方法。 請求項8 工程(c)において選択された前記無毛の子孫における前記scidアレルの接合性を決定する工程をさらに包含する、請求項7に記載の方法。 請求項9 前記scidの接合性は、遺伝子検査によって決定される、請求項8に記載の方法。 請求項10 工程(a)において、前記第一のマウス系統がCrl:SKH1−Hrhrマウスである、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。 請求項11 工程(a)において、前記第二のマウス系統が、Crl:HA−Prkdcscidマウスである、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。 請求項12 工程(d)の後に、前記子孫が劣性hrアレルについてホモ接合性であり、かつ前記劣性scidアレルについてホモ接合性であることを確認する工程をさらに包含する、請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。 請求項13 請求項1〜6のいずれか1項に記載のマウスのコロニー。 請求項14 請求項7〜12のいずれか1項に記載の方法によって産生されたマウスのコロニー。
类似技术:
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公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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